デジタル・ソサエティ推進機構「社団名の由来」

今日、「デジタル化」「デジタル社会」などの言葉を耳にする機会が増えています。この場合の「デジタル」とは、エレクトロニクス技術と無縁だった分野で、その技術を適用して変えること、などと捉えられることが多いように見受けられます。その意味において「デジタル」は「テクノロジー」と同義です。しかし、当社団名で意味する"デジタル"は、この意味では留まりません。

もともと「デジタル」とは、離散量(とびとびの値しかない量)を意味し、連続量を示す「アナログ」と反対の概念です。この考え方に基づくと、「デジタル化」とは、一つ一つに明確な区切りをつけることを意味します。

我々は、人、モノ、一つ一つの個別の現象、などの世の中に存在するあらゆるものが、数値などにより一つ一つ明確に独立した存在(要素)で成立している社会を「デジタル・ソサエティ」と捉えています。一つ一つが独立していることで、その時々の状況や考え方で、様々なフレームワーク(枠組み)で要素を集合・集約させて新しい考察や結果を得たり、逆に分散させることで、全体としての安定化や処理の効率化や簡素化(明確化)を図ることを、適宜選択することができます。すべてが独立して成立するため、小さいものや弱いものも、存在を否定されることはありえません。ここでいう「デジタル」とは、具体化と抽象化、個別化と集約化など、相反する概念を同時に成立させる基本的な考え方と捉えています。

「デジタル・ソサエティ」とは、単に情報処理技術の汎用性を高めることを意味するのではなく、一人一人の人間や一つ一つのモノや現象を独立した存在と認め、多様な価値観を互いに認めながらも、グローバル化の進む社会において国際的な共業をすることにより共存・共栄をはかる、成熟した社会の在り方を指しています。その意味において、「デジタル・ソサエティ」における真の課題とは、機械や技術の課題ではなく、我々人間の思想や思考における課題なのかもしれません。

当社団は、独立したフレームワーク同士が結び合う成熟した社会プラットフォームの一助となることを願い、「一般社団法人 デジタル・ソサエティ推進機構」と名付けました。